2013年6月5日水曜日

食品ロス削減へ本腰!賞味期限表示の見直しも

こんにちは。


先日『日経エコロジー 5 月号』を読んでいたときに
見つけた記事が面白かったので紹介します。




日本では毎年約 1800 万 t の食品が廃棄されています。
その中で。まだ食べられるのに捨てられる【食品ロス】が
500 万〜800 万 t 含まれるそうです。
さらにこのうち 300 万〜 400 万 t が
食品メーカーや小売業者などによるものだそうです。
この食品ロスにつながる過剰在庫や返品処理などのコストが
企業の負担になっています。

食品ロスに関する返品に関するルール(製造から賞味期限までの
期間の1/3 を過ぎると納品できなくなり,
2/3 を過ぎると売り場から外されて返品される)というのは
業界で定まっているものではありません。
商品の鮮度を気にする消費者の嗜好にこたえる形で
企業が個別にとりくんできたものです。

返品取引の実態を明らかにするために
食品メーカーや食品卸,小売店など16 社から
『食品ロス削減のための商週間検討ワーキングチーム』が発足されました。
調査対象は菓子・飲料・酒類等のドライ食品です。
結論として【店舗への納品期限はおおむね賞味期限の 1/3 とする割合が高い】
と発表されました。
今後は,店舗への納品期限を「2/3残し」から「1/2残し」へ緩和し,
食品ロス,ひいては CO2 の削減効果も調べていくそうです。

さらにキリンなどの飲料メーカーは
賞味期限表示を「年月日」から「年月」に切り替えました。
この表示にすることで,賞味期限を一日でも過ぎたから返品するということが
なくなり返品・廃棄ロスの防止につながります。
まずは賞味期限の期間が長いミネラルウォーターに適用し,
その後段階的に他の商品にも広げる予定だそうです。

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